初心者Webマーケター必見!リスティング広告運用のポイント
マーケティング担当者ならば一度は聞いたことがある「リスティング広告」というインターネット上での広告。Yahoo!やGoogleといった大手プロバイダーをはじめとした検索画面に好きな期間だけ広告表示をできる上、低予算から始められるため、様々な業界の企業が活用しています。
さらにリスティング広告はテストマーケティングとして、その後のマーケティング活動に活かせるアドバンテージが多数あります。初心者マーケッターが知っておくべきポイントをおさえ、リスティング広告にトライしてみましょう。
1. 他社競合を徹底リサーチ!ユニークな広告ワードを選定する
リスティング広告は、ユーザーにクリックされた時に初めて広告主に広告料金が課される仕組みになっています。そして広告主は広告内容、期間、入札単価を自由に設定でき、同じキーワードを使用した企業の中で最も高い入札単価を提示した企業が優先的に広告表示されます。
また、広告の表示のされ方には入札単価以外にも品質スコアと呼ばれる広告の質に関わる指標が関わっており、品質スコアを高めることで他社より低い入札単価であっても、広告の上位表示を狙うことが出来ます。
また広告の種類として、検索画面にテキスト表示される「検索連動型広告(検索広告)」と、ユーザーが開いたウェブページと連動性の高い広告を表示する「コンテンツ連動型広告(ディスプレイ広告)」の2種類が存在しますが、今回は初心者が最もトライしやすい検索広告のポイントをご紹介します。
まずリスティング広告を始める際に意識したいのが、他社競合の調査です。現在日本のネットユーザーの使用検索エンジンの比率は、Google 70.3%、Yahoo! 24%、bing 4.78%(2018年5月現在 statcounter調べ)。よってGoogleの検索エンジン画面で広告表示をしている企業が多いと考えられます。
その中で他社競合は、どんなキーワード検索で広告表示をしていて、どんな謳い文句で広告を打っているのか。想定されるキーワードを使って徹底的に調査しましょう。
2. 広告ガイドラインの理解とユニークな広告文の作成
他社分析の後は、実際の広告作りです。ここで注意すべきなのはGoogle、Yahoo!などそれぞれのプロバイダーで広告ガイドラインが存在するということです。例えばGoogleの検索広告では、特定のアルコール飲料やヘルスケア、医薬品、法律に触れる危険な商品などは広告が禁止されています。
また広告文章は、見出し1(全角15文字)、見出し2(全角15文字)、説明文(全角40文字)、表示URL、パスで構成され、使用不可の用語があります。
例えば他社ブランド名や他社商品名はもちろん、「早いもの勝ち!!!」など、感嘆符の無意味な複数使用も禁止されています。また「世界No1」や「業界初」といった最上級表現を使用する際は、表示リンク先に第三者機関による明確な証明がなければ広告の審査から落とされるケースがあるので慎重に使用する必要があります。
ユーザーが検索エンジンページを見る時間は数秒。その数秒で興味を一気に引くために重要なのは、他社にはない自社独自のメリットを、広告文に明瞭に盛り込むことです。特に「数値」を使うと一目瞭然に魅力を伝えることができます。例えば「安全10年保証」、「24時間対応」、「今だけ3袋プレゼント」など、自社商品の強みをしっかり際立たせる表現や、数値を考察しましょう。
3. ユーザー行動を検証し、ベストタイミングで広告を打つ!
広告完成後は早速入札価格を設定し、広告表示を開始します。何パターンか制作して効果を比較するのも有効でしょう。この開始フェーズで注意すべきなのは、広告のベストタイミングを見極めるということです。
広告表示を開始したら一定期間、ネットへのアクセスが増える時間帯や曜日を見極めます。一般的には、娯楽性の強い商品の場合、ネットアクセスが急増するのは昼休みや、勤務終了後から就寝までの18時〜23時、もしくは週末。また主婦層の場合は、平日10時〜16時、深夜にアクセスが急増すると言われています。
ターゲットユーザー層の行動パターンを見極め、ベストなタイミングで集中的に広告を打てるよう、表示タイミングを都度調整していきましょう。
特に海外向け広告の場合は、日本と異なるシーズナリティがあるのを理解しておくことも必要です。例えばイースターホリデーやクリスマスシーズン前は、一気に購入率が上昇しますし、米ではブラックフライデー、英ではボクシングデーといったセール時期がある上、子どもの夏休みの時期も国によって違うなど、繁忙期と閑散期が随分異なります。
4. 広告結果をマーケティング活動に最大限に活かす
リスティング広告後は、広告結果からわかったことをSEO対策にフル活用しましょう。検索画面に表示されたキーワードや、クリック率が高かったキーワードを検証することで、潜在顧客の興味がより明確になります。そしてそれらのキーワードや関連ワードを、自社サイト上のコンテンツに使用することで、SEO対策につなげることができます。
またグローバルでリスティング広告を実施すると、各地域のシーズナリティやユーザー傾向の違いを理解することができます。各国ユーザーが使用する検索ワードを検証することで海外向けPRコンテンツの改善をすることができますし、各国のシーズナリティに合わせたマーケティング準備ができるようになるはずです。まさに商機を逸することなく、先手のマーケティングサイクルが見え始めるのです。
5. 最後に〜 PDCAを早く回すことがリスティング広告成功への道
このようにリスティング広告とは単なる広告活動という定義では説明できない程、様々な効果があります。そしてその効果を最大限にあげるのに一番重要なのはPDCAサイクルを細かく早く回し、効果を見ながら都度改善を続けていくことです。
是非これらの注意点を理解し、リスティング広告を最大限に活用しましょう。
出典
http://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/all/japan