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中小企業のためのLINEスタンプ活用戦略~ストーリーを活かす~

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ジャストシステムが行った調査によると、LINEスタンプ利用者(10~60代の男女)の約半数がスタンプ欲しさに企業に友だち登録をしたと回答。このように、企業の集客ツールとして注目度の高いLINEスタンプですが、スタンプの無料配布を行うには、公式アカウント開設などで高額な費用がかかります。無料のLINE@アカウントで運用する中小企業には超えられないハードルがあります。

そこで今回は、多くのコストをかけられない中小企業にも可能なスタンプ活用方法を考えていきましょう。以前の記事「【LINE集客のキモ】LINEスタンプで集客に成功している最近の事例5選」でも少し触れていますが、「クリエイターズマーケット」へのLINEスタンプの登録とその活用ついて、以下にご紹介していきたいと思います。

LINEクリエイターズマーケットとは?

「LINE Creators Market(LINEクリエイターズマーケット)」は、プロでもアマチュアでも、個人でも企業でも、誰でも参加できて、自身で作成したLINEスタンプを販売することができるプラットフォームです。LINEのアカウントさえあればすぐに登録でき、作成したスタンプをLINE STOREで販売することができます。もちろんLINE@のアカウントでも、大丈夫です!

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https://creator.line.me/ja/

スタンプは1セット40個で、LINE STOREでは120円で販売されます。しかしここでまず知っておかなくてはならないのは、「クリエイターズマーケットに登録しても、それほどスタンプが売れるわけではない」ということ。個人でも登録・販売できるということで、大変多くのスタンプが掲載されていますが、売れているものもある一方で、そうでないものもたくさん溢れています。

また、LINEの媒体資料(2014年10月~2015年4月)でも、有料スタンプをダウンロードしたことがあるユーザーは約3割とされており、そもそもお金を払ってまで利用するユーザーはそれほど多くはありません。

自社制作のLINEスタンプを集客に活かすための4つのポイント

以上で説明したような現状を考えると、中小事業者の場合は、クリエイターズマーケットに登録したスタンプをダウンロード(購入)してもらうのではなく、スタンプをブランディングや顧客とのコミュニケーションツールとして活かしていくという考え方の方がうまくいくと思います。この考え方に基づいて、以下にポイントをまとめてみます。

ポイント1・コンセプトをしっかりつくる

スタンプの制作で最も重要になるのが、「どんなスタンプにするのか」という方向性や企画。ブランディングやコミュニケーションツールとしての活用シーンを視野に入れて、トータルな集客戦略から、コンセプトをしっかりと考えていきましょう。

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もちろん、キャラクターとしての魅力も大切。LINEスタンプにはすでに多くのキャラクターが登録されており、どうしても似たような感じのものや、どこかで見たことがあるようなものも多く存在します。

LINE STOREで販売されているスタンプを、まずはしっかりと見てみましょう。そして、どんな切り口のどんなキャラクターが人気なのか、LINEユーザーのニーズを見極めながら、その上で自社らしさを表現できるコンセプトを考えていきましょう。

ポイント2・ストーリーをつくる

キャラクター制作が終わり、クリエイターズマーケットへの登録が完了したら、そこからがスタートです。冒頭でもお話したように、すでに沢山のスタンプが存在する中、ただ登録しただけでスタンプが注目されたり、売れて行ったりするわけではありません。そこで重要なのが、自社独自のPRをするということです。

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まずは、スタンプ用に作成したキャラクターの紹介ページをウエブサイトの中に設け、ブランディングの基本となるストーリーを作りましょう。例えば、右に紹介するのは、楽天が自社サイト内に設けている人気スタンプお買い物パンダのPRページ。販促情報と合わせ、パンダのひみつや思い出などのコンテンツが掲載されています。

企画段階で考えたコンセプトに沿って、キャラクターのストーリーづくりを行うことで、コミュニケーション力が高まっていきます。名前は?年は?性格は?一種のペルソナのように、キャラクターを考えていってはどうでしょうか?

ポイント3・ソーシャルでブランディング

キャラクター紹介ページができたら、リリースやメールマガジンなど自社が持つ媒体でもアピール。その際、LINE STORE内のURLもしっかり掲示していくようにしましょう。

もちろんソーシャルメディアでの活用も積極的に。自社でつくったスタンプを、LINEトークでの顧客との会話に使うことはもちろん、ブログ記事やソーシャルメディアでの投稿などにも、どんどん使っていきましょう。これによって、認知が高まっていきます

ここで活きてくるのが、最初に取り上げたコンセプトのしっかりしたスタンプ作り。独自性のあるキャラクターや、ストーリー性のあるユニークなキャラクターはFacebookやTwitterなどのソーシャルメディアとの相性がよく、それを面白いと感じたユーザーから周辺へと広く拡散していくことも期待できます。このようにソーシャルメディアもしっかりと活用して、広くリーチしていくことも重要です。

ポイント4・WEB以外の販促にも展開

スタンプキャラクターを広く活用する方法は、WEB以外にもあります。制作したキャラクターをイベントや販促物などに利用することでより認知を高めていくことができます。

例えば、ちらしに掲載したり、カレンダーに利用したりするのもいいかもしれません。飲食店であればメニューに使うなどの方法もあるでしょう。イベントやキャンペーンを実施する場合には、ノベルティグッズに活用することで、そのグッズ自体の価値や希少性を生み出すことができるケースもあります。こうした様々なところでもしっかりと活用していくことで、キャラクターのトータルな認知が高まり、集客効果につなげていくことができるようになります。

今回のまとめ

  • 中小企業のLINEスタンプを活用は、キャラづくりが特に重要
  • ストーリーを作り、ソーシャルを活用してバイラルを促進
  • WEB以外の販促でもスタンプキャラを活用する

いかがでしょうか?中小企業のLINEスタンプ活用では、無理にスタンプを購入してもらったり、使ってもらったりする必要はありません。一種のコミュニケーションツールだと考え、自らのブランディングやユーザーとのコミュニケーション、販売促進に活かすだけでも、十分な効果が見込めます。ぜひ、検討してみてください!