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今“ジモト”がアツイ!情報発信力バツグンなローカルWebメディアまとめ

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3・11以降、多くの人が自分の働き方、生き方を、改めて問い直しはじめている今の日本。そこで浮上しているのが“ローカル”というテーマです。Web上でも、地方を軸とした人気メディア、注目メディアが増えています。

今回は、そんな“ローカル”をテーマにしたWebメディアを厳選し、「移住サポート・メディア」「ローカル情報発信メディア」「暮らし方系メディア」の3カテゴリーに分けて紹介したいと思います。編集やデザイン面はもちろんのこと、運用面の工夫やしくみなどにもご注目。ぜひチェックしてみてください。

脱都会! 地方で暮らすための移住情報サイト

まずは、都市部から地方への移住をサポートするメディアを中心にピックアップしてみました。

1:reallocal

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https://reallocal.jp/

ユニークな不動産事業と連携し、メディアを展開

オススメ物件を中心に、街の楽しみ方や働き方まで、情報満載の移住マガジン”reallocal”。 このメディアを運営しているのは、「古くても味があるリノベーションOKの一軒家」など、従来とは一味違うユニークな視点で物件を紹介している「R不動産」です。全国9都市で展開しているR不動産の事業とうまく連携するかたちで、メディア運営がなされているところは、非常に参考になります。

R不動産のメンバーでもあり、その土地の生活者でもある書き手が自然体で語る記事は、気軽に読めて、地域の魅力がたっぷり。R不動産のスタイルやコンセプトを伝えるためにも有効なメディアになっています。

2:ニッポン移住・交流ナビ

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http://www.iju-join.jp/

全国各地のイベント情報も細かく網羅した移住ポータルサイト

一般社団法人移住・交流推進機構の移住ポータルサイト。少々お堅いイメージはありますが、全国各地で行われる移住のためのイベントや交流プログラムの最新情報が随時UPされている、充実したWebメディアです。

様々なプロジェクト紹介や特集記事などのコンテンツもかなり充実していますが、秀逸なのは「イベント情報」欄。全国各地のイベント情報が、ここまでも…と思うくらい細かく集められています。ナビゲーション機能もシンプルで使いやすくまとめられており、気になる移住先を一括して資料請求できるなどの機能も便利。一般企業やNPO法人、自治体からなる会員が活動をサポートしています。

3:高知家で暮らす。

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http://www.pref.kochi.lg.jp/~chiiki/iju/index.shtml

具体的な情報提供で高知県へのUターン、Iターンを促進

「高知家で暮らす。」は、高知県産業振興推進部移住促進課が運営。高知県へのUターン、Iターン(移住)を検討する方向けのポータルサイトです。高知県を「高知家」というひとつの家に例えており、そこで暮らすための生活、仕事、住まいなどの情報を網羅しています。人の顔が見えるインタビューや動画の他、表現面でもイラスト素材を効果的に使われていて、数ある自治体主体の移住情報サイトの中でも、ひときわインパクトがあります。

特にユニークなのは「幸せ移住パッケージシステム」というコンテンツ。仕事(求人情報と連動)、住む場所、趣味を順に選んでいくと、自分オリジナルのパッケージになり、具体的に移住後の生活をイメージできるという仕掛けで、高知暮らしを具体的にイメージできるようになっています。移住者を求める県の本気度が伝わるコンテンツになっています。

4:ココロココ

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http://cocolococo.jp/

移住・交流をテーマに、都市と地方との橋渡し役を担うメディア

都市と地方をつなげるメディア「ココロココ」では、住みたいエリアや、暮らし方、仕事などのテーマから移住候補先の情報を探せるようになっており、ローカルに関心のある層に、まずは地方との交流の場を提供することを目的に運営されています。

メディア主導でのイベントも定期的に開催している様子。このメディアは、地域プロモーションを中心としたコンテンツやマーケティング事業を行う、株式会社ココロマチが運営しています。同社は都市に特化したエリアガイド「itot(あいとっと)」も運営していて、こちらには具体的な不動産物件情報も豊富です。そこで得た町の人の声をインタビューとしてまとめている「マチノコエ」も、コンテンツの編集法として参考になります。

ローカル万歳! 地元情報発信メディア(サイト)

ここからは、地域発の情報を発信する地元情報発信メディアをご紹介していきます。

1:北海道Likers(ライカーズ)

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http://www.hokkaidolikers.com/

北海道を愛し、活性化させるためのためのコミュニティサイト

サッポロビールが運営する、北海道を愛する人のためのコミュニティサイト。企業が運営するメディアですが、企業色はほとんどなく、あくまでも地域に密着した目線で北海道の素敵な魅力を発信しています。

コンテンツ内のボタン「なまらいいね!」は、フェイスブックの「いいね!」ボタンに相当するもので、北海道弁で「超いいね」という意味だとか。こんな細かな仕掛けも、地元愛をくすぐって共感を高めそうです。ユーザーが見つけた北海道の写真や動画をInstagram、Twitter、Vineで投稿する、ユーザー参加型の企画もあり、双方向性もアピールしています。スマホアプリや、英語・中国語版にも対応。海外観光客の誘引にも貢献していると思われます。

2:東北食べる通信

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http://taberu.me/tohoku/

食の情報誌と実際の食物がセットで届く!?

世界初“食べ物付き情報誌”として2014年創刊。毎号、東北の生産者を丁寧に取材した食の情報誌と実際の食物がセットで届く定期購読システムで、要注目のビジネスモデルです。

メインのメディアはペーパーですが、このオフィシャルサイトの他、ブログ「東北食べる通信ブログ」やコンテンツの一部をFacebookなどのSNSで情報を発信するなどで、Webメディアも上手に活用して新規取り込みを行っています。メディアを発行すること自体を目的化するのではなく、事業全体を社会益としてデザインする取り組みには、学ぶべき考え方があるように思います。運営しているのはNPO法人東北開墾。四国や北海道など各地でも、同様のネットワークが広がっています。

3:TO Web

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http://tomagazine.jp/

ローカルとしての東京の魅力を伝えるメディア

“東京もローカルのひとつの町”ととらえた、東京ローカルマガジン。創刊は2015年。23区を一区ずつ特集する23号完結型のフリーペーパー、「TO magagine」から派生したメディアです。

「ハイパーローカル」を自称するだけに、街ネタ、文化、アート、サブカル、クリエイティブ系の記事が多い印象。サイトはごくシンプルな作りですが、テキストのトーンが統一されており、行間のバランスもよく、読み流しやすいデザインになっています。コアターゲットを絞ったメディアづくりの、よきお手本です。2006年に編集者とデザイナーによって設立された、株式会社東京ピストルが運営しています。

4:四国大陸

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http://459magazine.jp/

四国のクリエイターが立ち上げた地方メディア

ウエブマガジン四国大陸事務所(香川県高松市)の自社運営メディアで、2011年設立。四国各地に在住の編集者やデザイナーなどが、四国の情報を発信したいと集結して立ち上げたもので、現在、20~40代の約20名あまりで運営されています。

月間PVは約10万~15万程度とか。TRAVEL、CULTURE、ARTなど、ナビゲーションもわかりやすく、温かみを感じる写真を眺めるだけでも、旅に出た気分になれるのが魅力。投稿コンテンツ「四国マンホール図鑑」なども、マニアの心をくすぐりそうです。

5:宮崎てげてげ通信(テゲツー)

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http://visit.miyazaki.jp/

素人感が魅力!宮崎の魅力を伝える地域メディア

宮崎の魅力を愛とノリで伝えるメディア。「てげてげ」とは地元の言葉で「適当に」という意味だそうですが、2014年5月に開設後、1年で35万PV/月に成長(Yahooニュースより)と、集客にも抜かりはなさそうです。

サイトデザインにも凝っておらず、写真も原稿もクオリティより勢いや個性を重視。その結果、よい意味での“素人感”が存分に発揮され、読み手の心に何かが残ります。「メディアづくりの本質はファンづくりである」ということを思い知るに十分なメディアで、一度チェックしてみて損はないひとつだと言えます。運営資金はクラウドファウンディングで調達されています。

6:USHIO DESIGN PROJECT

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http://usioproject.com/

石垣島の魅力を再発見する地域プロジェクトメディア

「石垣島の地域デザインプロジェクト」のサイトで、デザインの力を通して、石垣島の魅力を再発見することを目的に運営。石垣市が主催し、企画・運営はクリエイティブエージェンシーの株式会社ロフトワークが行っています。

サイト上で名産品のリデザインや、旅行プランなどを募集。プロジェクトの進行状況や結果を、丁寧にレポートとして掲載しているなど、コンテンツに信頼感が感じられ、サイトに何度も訪問するきっかけづくりとしても効果的だと思われます。トップページの美しいビジュアルも秀逸。ページを離れた後にも記憶に残るほどインパクトがあります。

7:離島経済新聞(リトケイ)

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http://ritokei.com/

島に住む人と、島を愛する人のためのメディア

日本には6852島の離島があり、その中の約420島が有人離島。そこに住む人と島を愛するすべての人に向けて情報を発信しているのが、離島経済新聞社(略称:リトケイ)です。

「離島経済新聞」は2010年10月に創刊。タブロイド紙『季刊リトケイ』も発行しています。サポーターと呼ばれる会員制を採ることで収益化しており、会員になれば、季刊誌購読やイベント参加割引などの優遇があります。編集方針やメディアコンセプトも明快で、信頼性を高めるサイト作りには、大変参考になります。離島経済新聞社は2014年にはNPO法人化しています。

テーマはローカル! 暮らし方や働き方を考えるメディア(サイト)

ここからは、もう少し広い視点で暮らし方や生き方をテーマとしている、地方での暮らし方、働き方を考えるきかっけになるメディアをご紹介します。

1:ジモコロ

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http://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/

「笑い」を軸に、情報を編集・発信するユニークなメディア

ジモコロは、地元の求人に強い株式会社アイデムと、ゆるいWebコンテンツ作りが得意な株式会社バーグハンバーグバーグの共同運営サイト。「We Love Jimoto」をサブコンセプトに、地元愛たっぷりの、笑える小ネタが最大の特徴です。

「笑い」という軸で情報を編集し発信するセンスは、単純に真似するには難易度が高そうですが、チャレンジしてみたい手法のひとつ。サイト内で日本の風習風土の魅力や、地元の仕事を再発見し、新しい働き方を模索していくプロジェクトも展開していくことで、さりげなく本業サイトに誘引しているあたりも上手い作りになっています。

2: coLocal(コロカル)

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http://colocal.jp/

自分だけのガイドブックも作れる地域情報満載メディア

大手出版社マガジンハウス発行する、“日本の地域”をテーマとするWebメディアです。丁寧な取材、クオリティの高い写真、ユーザビリティを配慮した洗練のデザイン。企業タイアップ企画もあり、さすが大手運営のサイトという感じです。

ひとつの地域にスポットを当て、その魅力をじっくり伝えるAREA MAGAZINEは、それぞれがボリュームたっぷりの内容。食、カルチャー、アート、地域活性などテーマ別に分かれたコラムもバリエーション豊富です。会員登録をすると、これらから気に入った記事を集め、自分だけのガイドブックが作れるMY GUIDE BOOKという機能も提供されていて、一種のコンテンツ配信機能も持っています。ZINEやリトルプレスを集め、無料で読めるコンテンツ「Mag Gallery」も見応えあり!このあたりには出版社らしさが伺えます。

3:greenz.jp

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http://greenz.jp/

共感の輪を拡げるソーシャル系マガジン

”ほしい未来”を自分たちでつくるためのヒント満載の、ソーシャル系マガジン。「”共感”を生むグッドアイデアこそ、人を前向きにし、社会を動かす力があると信じています」(HPより)という考え方が共感を呼び、多くのファンを持つサイトです。

ローカル情報はもちろん、地球規模の問題を自分ごととしてとらえられる様々な記事からは、新鮮な気づきが得られます。運営はNPO法人グリーンズ。環境活動やCSRの強化に取り組む企業に支持され、専用のタイアップコンテンツも展開しています。

4:未来住まい方会議byYADOKARI

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http://yadokari.net/

住居という視点から、これからの住まい方を考えるメディア

住まいに関する情報発信や施工、まちづくり支援などを活動内容にしているYADOKARIが運営する、これからの住まい方を考えるメディア。「ネットインフラが充実し、一定の場所に暮らし続ける必要がなくなりつつある今、人生の幸福度を上げるために、住む場所や住居をもっと自由に探してみよう」、というコンセプトで展開されており、ミニマルライフや多拠点居住を目指す人には必見のメディアになっています。

日本や世界各国のスモールハウスやトレーラーハウスなどを、美しい写真とともにレポート。フェイスブック上でサポーターを募り、興味を同じくする仲間同志で集まる双方向の企画なども催されているようです。

5:MACHI LOG

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http://giftstotheearth.com/

エリアオーナー制というユニークなしくみで運営する地域情報メディア

まちづくり、地域で頑張る人、伝統文化などを次世代に伝えていくことを使命とするメディア「MACHI LOG」。企画は宮崎県のNPO法人「まちづくりGIFT」によるものですが、地元情報を発信したい一般企業(広告代理店、不動産関連など)やNPO法人などの団体、マスコミなどを募集し、「エリアオーナー」として媒体を運営していくユニークな仕組みが特徴です。

街の情報をログ(記録)していくことで、まちづくりに貢献したい人同志の連携を生み、イベントやプロモーション展開を可能にしていくことも目的のひとつになっています。英語コンテンツもあり、海外もひとつの地方としてカテゴライズされているところに、宮崎のグローバル感覚が伺えます。

今回のまとめ

いかがでしたか? ローカルメディアとひとことで言っても、実に多種多様なメディアが存在していますよね。今回ご紹介したメディアには、情報過多の中でいかにユーザーの心に“ひっかかり”を残すのが重要か、という点で、参考になる事例が多かったのではないでしょうか。

メディアの基本は「ファンづくり」。テクニックやデザインの前に、メディアの根幹となりブレることのない魂(=コンセプト)が重要であることを、忘れないようにしたいですね。

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