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Webサイトで成果を出すために!キャッチコピーの作り方と活用術

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キャッチコピーの役割

WEBサイトで求められるキャッチコピーには、ポスターや商品カタログなどの紙媒体と同様に必要な要素があります。

ウェブサイトの目的や販売する商品やサービス、ターゲットの年齢や性別などで、ふさわしいキャッチコピーやその役割が変わってくるので、柔軟なコピーワークが求められてきます。

ではどのように自分のサイトにふさわしいキャッチコピー作っていくのか。その作り方とコピーの便利な基本型をご紹介していきます。

 そもそもキャッチコピーとは

キャッチコピーとはいわゆる「つかみ」です。

説明文ではなく、商品やサービスの魅力を端的に伝える言葉によって、自分に関係あるものなのか、役にたちそうなものか、欲しいと思えるかなど、コピーを見ている人に興味を抱かせるのがキャッチコピーの仕事です。

このつかみとなる言葉がない、あるいは心に届くキャッチコピーが無いと、いかに商品が魅力的なものであっても人は素通りしてしまいます。逆に魅力的なキャッチコピーがあれば、同じ商品であっても人の心を動かすことができるのです。

タグラインでユーザーに寄り添う

キャッチコピーは人の心をつかむ、いわば宣伝文句ですが、これと混同しやすいテキストにタグラインがあります。

タグラインとは何か

タグラインとはいわばコンセプトのようなもので、商品やブランドの特徴や利点を端的に表した宣伝文を指します。

「○○」ブランド名

で表現されることが多く、例えば下記のようなものがあります。

「やっぱり、イナバ、100人乗ってもだいじょーぶ」稲葉製作所

「やめられない、とまらない」カルビーかっぱえびせん

「本気になったら大原」大原学園

「第一志望はゆずれない」駿台予備学校

「なんでも酒屋カクヤス」株式会社カクヤス

お客様に提供する普遍的な価値やサービスを言葉にしたものが、このようなタグラインです。

タグラインはいわば自己紹介的な言葉でユーザーに寄り添い、タグラインをベースにしてキャッチコピーを作り、ユーザーの心を掴んでいく、という流れが必要となります。

ウェブサイトのコピーとCMのコピーの違い

ちなみにウェブサイトのコピーとCMのコピーには違いがあるので注意しましょう。

具体的に言うと、CMの場合、テレビを見ている時にキャッチコピーが突然目の前に現れてくるいわば受動的なものですが、ウェブサイトの場合は自分がその商品やサービスの知識を検索などによってある程度得たあとに閲覧する、いわば能動的なものです。

突然目の前に現れるものと、ある程度興味を持って見るもの。消費者のアプローチの仕方が真逆であるため、キャッチコピーもそれに伴い工夫していかなければなりません。

CMのコピーは注意をひき付ける、興味を持ってもらう部分に注力できますが、ウェブサイトのコピーではもう一歩踏み込む必要があります。興味や注意を増幅させ、購入したいという気持ちを盛り上げるため、より具体的なメッセージが必要になるわけです。

キャッチコピーの作り方

作成の流れ

それではキャッチコピーの作り方を見ていきましょう。

  • 誰がターゲットなのか

まずは誰に向けたメッセージなのか、ターゲットを決め、狙いを定めます。

最低でも、性別、年齢層は決めておき、居住地やライフスタイル、どんなコンプレックスや課題、悩みを抱える人なのかを想定します。

  • 商品やサービスの良さを箇条書きに

質が良い、材料にこだわっている、アフターサービスなら負けないなど、特徴を箇条書きにします。

  • 伝えたいことだけ残す

先ほど箇条書きにした特徴から、使えるものをピックアップしていきます。使えるかどうかの判断基準は、ターゲットに対して響きそうかどうかです。

例)業種:エステサロン

40代の独身OLがターゲット(ある程度自由になるお金があるが忙しい)

お店の特徴

・駅から近い

・サービスが丁寧

・ベテランぞろい

・オリジナルの痩身施術あり

・営業時間が長い

・男性OKのエステ

・体験エステあり

・入会金なし

この中でターゲットに響きそうなのは、

駅から近い、オリジナルの痩身施術あり、営業時間が長い

と言ったところでしょう。

  • シンプルにする

伝えたいことをピックアップしたら、説明文ではなく短い文章でメリットを表現します。

例)

日本初!?24時間営業エステ

40代からの痩身エステ

忙しい貴女の為の 痩身美肌エステ

抑えるべきキャッチコピーの基本型

いきなりひねったコピーを考えるのはおそらく難しいと思うので、コピーの基本的な型を覚えておくと便利です。

最低限次の7つの基本型はマスターしておきましょう。

  • お得感

1個買うと2個目は半額!

送料無料

今なら入会金0円

  • 希少性

ココでしか買えない

今しか買えない

他にはないサービス

  • お客様の声

○○で一番利用しやすいと評判

口コミ殺到中!

SNSで話題

  • 呼びかけ

今すぐ○○したいあなたへ

○○でお困りの方いませんか?

アナタだけに教えます

  • ランキング

地域1番店

○○ランキング第一位の商品

XXエリアで来店数が多い

  • 場所

駅から徒歩3分

ターミナル駅からXX線で5分

○○すぐそば

  • 歴史と伝統

創業100年

昭和の時代から地域の皆様に愛されて

先祖代々伝わる秘伝の○○

キャッチコピーを作る際に迷ってしまった時は、この7つの基本型に立ち返って考えてみると、良い考えが浮かぶかもしれません。

実践できる3つのテク

それでは実際のコピー事例を見ながら、コピー作成のヒントにしていきましょう。

  • 一瞬で理解できる

『おしりだって、洗ってほしい。』

こちらはとても有名なTOTOウォッシュレットのコピーです。商品のメリットを長々と説明することなく2文節で表現。冗長な文章よりも伝わりやすくなります。

『生きろ。』

もののけ姫のキャッチコピーです。作品の内容をたった3文字に表しています。商品コンセプトを端的に表す場合に、ヒントになるやり方です。

  • ターゲットを狙い撃つ

『かゆい水虫、治らないあなたに!!』

第一三共ヘルスケアの医薬品、ピロエースWのもの。ターゲットを絞り、その改善方法を匂わせるわかりやすさがあります。

『指先に、さらなる才能を。』

MacBook Proのコピー。ハイスペックな製品とそれを使うユーザーの意識をふまえ、彼らの心をくすぐる作りになっています。

  • ネガティブ→ポジティブ

『ゆがんだところも、愛す。』

クラシエの「ディアボーテHIMAWARI」のコピー。35歳以上の女性をターゲットに、彼女たちの髪の悩み(ネガティブ)をふまえ、(髪の)ゆがみを受け入れそこに目を向けていきましょう(ポジティブ)、というメッセージを込めています。

『明日の自分に借りるのだ。』

消費者金融アコムのコピー。借金をするというネガティブさを、「明日の自分に借りる」というどこかポジティブな表現で打ち消しています。価格の高い(ハードルが高い)商品やサービスに有効なコピーです。

ここまでWEBサイトで求められるキャッチコピーの作り方と活用法についてご紹介してきました。キャッチコピーはウェブサイトや商品などを端的に伝える大切な要素です。ぜひこちらを参考にしてじっくり考えていきましょう。