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制作後からはじまるホームページの運用とは?運用の具体例と注意点を解説

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ホームページ制作のご相談をいただいた際に、新規制作やリニューアルの検討に至った動機として「Web上での集客強化」を挙げられる方は多くいらっしゃいます。

このような場合、弊社からは制作後の運用も見据えたご提案を差し上げる機会が増えました。近年のWeb集客においては制作だけでなく、制作後のホームページの運用が重要なポイントとなっています。

では、なぜ重要なのでしょうか。本記事では、ホームページの運用の重要性から、具体的な運用例や運用にあたっての注意点を解説いたします。Web担当者の方はぜひ参考にしてみてください。

■目次

・なぜ制作後のホームページの運用が重要なのか

・制作後からはじめるホームページの運用例

・制作後にホームページ運用を行う際の注意点

・制作とあわせてホームページ運用の計画も

なぜ制作後のホームページの運用が重要なのか

まずはホームページ運用の重要性について抑えておきましょう。

Web上での競合の増加

現代では、なにかしらの事業紹介をするためにホームページの開設がほぼ当たり前になりました。よほど新しいサービスでない限り、同業種の競合はまず間違いなくWeb上に存在しているでしょう。

また、Web広告の利用率も一昔前に比べると非常に高くなりました。お問い合わせを獲得しやすいとされているリスティング広告も、競合が多く出稿しているため単価が高騰して費用対効果が合わなくなった、という業種も多くあります。

Web上での競合が多く存在する、つまり同業種のホームページが多く存在する現状では、単に「制作して終わり」ではユーザーのお問い合わせを勝ち取ることは困難です。

運用が重要となる具体例

ホームページの運用例として「情報の更新」が挙げられます。では、掲載内容がほぼ同じで、定期的にお知らせを更新しているホームページと、制作後から一切更新されていないホームページをユーザーが見比べた場合、どのような印象を抱くでしょうか。

一切更新されていないホームページに対しては「情報が古いまま放置されている。連絡しても、すぐに返答がないのではないか」といったマイナスの印象を抱くかもしれません。お問い合わせ意欲が高いユーザーを逃してしまう可能性が考えられます。

Web上での競合が増えたいま、掲載内容が似通ってしまうことは避けられません。「情報の更新性」は競合との差別化を図る重要な要素のひとつとして重要です。

制作後からはじめるホームページの運用例

続いて、ホームページの運用例を具体的に見ていきましょう。本記事では下記の2ジャンルに分けてご紹介していきます。

・ホームページの目標を達成するための運用例

・ホームページを維持するための運用例

ホームページの目標を達成するための運用例

ホームページの目標とは「訪問したユーザーが最終的にどのような動きをしてほしいのか」を指します。よくある目標例としては、お問い合わせ獲得でしょう。この場合「ホームページでのお問い合わせ獲得を達成するための運用」となります。

例えば、前項の「情報の更新」が該当します。また、「Webマーケティングの施策の考案や実施」も挙げられます。Web広告やSNS運用、SEO対策、メールマーケティングなど、ホームページへユーザーを呼び込むための施策です。

あるいは、訪問ユーザーがどのような動きをしているのか分析して、より多くのお問い合わせを獲得するためのホームページ改善に繋げる「Web解析」も運用例として挙げられます。

ホームページを維持するための運用例

ホームページをWebで閲覧できる状態を維持するための運用です。

一例としては「サーバーやドメインの契約管理」が挙げられます。これらの契約費用の支払いを忘れてしまうとホームページが表示されない状態になる恐れがあります。契約更新のタイミングを事前に確認しておくようにしましょう。

また、ホームページに更新システムを導入している場合は随時「バージョンアップの対応」も必要になるでしょう。バージョンアップは、システムのセキュリティ向上やエラーの修正などの内容が含まれることもあります。一方で、更新システムのバージョンアップによってホームページになにかしらの不具合が起きるケースもあります。事前に情報収集を行った上で対応を行うと安心です。

制作後にホームページ運用を行う際の注意点

最後に、ホームページの運用担当様、特にWebマーケティングを担当されている方からご相談いただく機会が多い内容を元に、注意点をご紹介いたします。

Q.ホームページの流入数を増加させたいのですが、どのような手法が適切ですか?

自然検索からの流入数を増加させる、いわゆるSEO対策や、Web広告の実施など手法としてはいくつか考えられます。しかし、ここで改めて検証したいのが、「ホームページの流入数を増加させたい」は本来の目的なのか、ということです。

仮に、何かしらの施策によってホームページの流入数が1,000増えたとします。一方で、そのユーザーの平均エンゲージメント率が20%で、お問い合わせ率が0.1%だったとするといかがでしょうか。

1,000ユーザーの内、800ユーザーは何ら動作を行うことなく、ホームページから離脱してしまった可能性があります。お問い合わせをしたのは1ユーザーになります。果たしてこの結果が求めていた内容であったのかというと、違うのではないでしょうか。

手段が目的に置き換わったホームページの運用

つまり、「ホームページの流入数を増加させたい」はあくまでも手段であって、本来の目的は「お問い合わせ数を増加させたい」ではないか、ということです。

お問い合わせ数を増加させるためには、見込み顧客となるユーザーをホームページに呼び込む必要があります。見込み顧客となるユーザーを厳密に選ぶことは非常に難易度が高い場合、母数を増やす、つまり「ホームページの流入数を増やす」ことがひとつの手段として挙げられます。

整理すると以下の内容を検討する必要があると考えられます。

「お問い合わせ数を増加させたい」目的のもと、「見込み顧客となるユーザーの流入数を増加させたい」ので、どのような手法が適切なのか

このように、本来の目的が忘れ去られ、手段であったはずの内容を目的に据えてしまうとホームページの運用は迷走してしまう可能性があります。施策を計画する際には本来の目的を忘れないようにしましょう。

制作とあわせてホームページ運用の計画も

制作後のホームページ運用に関しての重要性から具体例、注意点をご紹介いたしました。

Web上での競合が非常に増加した現代では、制作に限らずホームページの運用の重要性も高くなっています。ホームページの新規制作、リニューアルをご検討する際には、ぜひ運用の計画もあわせて立案いただくことをおすすめいたします。