【徹底究明】集客力上げるためのホームページの解析・改善方法とは?
デジタルマーケティング担当者の多くが、「集客効果をあげるホームページ作り」について悩まれるのではないでしょうか。ホームページとは作ったら終わりというものではなく、作った後にその効果を正しく解析し、具体的な改善案を実装し、その効果をまた解析する・・・という一連のサイクルを、手を抜かず、きちんとやっていくことが何よりも重要です。
ここではホームページの解析方法とその改善方法についてご紹介します。
1. 解析より前に重要なのは、仮説を立てること
ホームページを開設したら、まずすぐに解析ツールを使ってユーザーの反応を見たくなるものですよね。しかしその前に「仮説を立てる」というステップを踏むことが重要です。このステップによって、解析結果をより効果的に活用することができるのです。
では仮説を立てるとはどういうことでしょうか。それは自社商品やサービスの想定ユーザー、つまりターゲットユーザは誰なのか、そしてそのユーザーがどのように自社ホームページを見つけ閲覧するのか、ということについてあらかじめ想定をすることです。恐らくホームページを開設したとき、こういった事を考察したのではないでしょうか。今一度振り返って見ましょう。
仮説を立てる上で、誰もが最もイメージしやすいのが「ペルソナ分析」でしょう。これはターゲットユーザの性別、年齢、その人の趣味、仕事、嗜好はもちろん、その人がどのデバイスを使って、ホームページをどう閲覧するのかなど、細かくイメージし、1人の架空のユーザー層を作り上げるということです。
このようにペルソナ分析を使って自社サイトの仮説がクリアになったら、早速解析ステップに入りましょう。解析結果が出たとき、この仮説と照合することによって、仮説とのギャップや課題がクリアに見えてくるはずです。
2. 解析ツールによる定量分析
解析方法としてまず取り入れたいのは「定量分析」です。定量分析とは、量的なデータから大きな傾向や変化、特徴を理解することです。ホームページの定量解析においては、Googleアナリティクスを始めとした解析ツールで、精度の高い解析結果を得ることができます。
例えば無料解析ツールのGoogleアナリティクスを使うと、自社ホームページの閲覧数や訪問者数、滞在時間、CV数、実際ユーザーがどのような閲覧フローを経て自社サイトから離脱したのか、など細かく解析することができます。(詳しくは「Googleアナリティクスで徹底的にアクセス分析する方法とは!?」をご覧ください。)
このような定量分析を通して、ユーザーの傾向をマクロに理解することができます。
3. グループインタビューによる定性分析
次に必要なのはホームページの「定性分析」です。定性分析とは質的データをもとにより深く狭く分析することをさします。前述の定量分析は、ユーザーのマクロな傾向を理解する上で非常に有効です。
しかし例えば、離脱ページを特定できたとしても、なぜこのページで離脱したのか?問題はコンテンツなのか?デザインレイアウトなのか?そういった細かいところまで理解することはできません。そのため、この定性分析を使って課題を深掘りし、クリアにすることが必要なのです。
定性分析の方法の1つは、グループインタビューです。例えば30代女性をターゲットにしたグルメサイトのグループインタビューとしましょう。その場合、ペルソナ分析のイメージに近い30代女性を約5名集め、実際にPCやモバイルで自社グルメサイトを開いてもらいます。
被験者たちは、HOME画面から別ページに遷移するとき、迷わず遷移できているのか。コンテンツのどのあたりを興味深く読んでいるのか。ページのどの部分に一番意識を働かせ、どの部分を全く見ていないのか。応募フォームはストレスなく入力しているのか。そういったユーザーの細かい動きをしっかり観察します。
このとき注意すべきなのは、調査を傍聴するウェブサイトデザイン担当者やマーケティング担当者の態度です。被験者たちにストレスを与えないよう、少人数で調査に参加するようにしましょう。
被験者にウェブサイトを自由に使用してもらった後は、インタビュイーを1人加え、なぜこのページで離脱したのか、閲覧フローはわかりやすかったかなど、彼らの使い方について具体的に質問をしていきましょう。
そのとき、質問をあまり準備し過ぎず、被験者たちの回答に従って臨機応変に深掘りしていくことを重視することが重要です。そうすることで、課題から具体的な改善案が生まれ、あるいは思わぬ発見も見つかるはずです。
定性分析の後は、調査を傍聴できなかった社内メンバーが理解できるよう、調査結果をわかりやすくまとめましょう。
4. A /Bテストによる最終確認
定量・定性分析が完了したら、次は具体的に改善案を作り、すぐに実装するのではなく、オリジナルの仕様と比較できるA /Bテストを社内で実施すると良いでしょう。社内でオリジナルと改善案を実際に使用してみて、本当にユーザーの心理に沿っているのか、最終確認をしましょう。
このような最終チェックの後、改善版の実装を行います。ここで重要なのは、改善版実装後もこの定量・定性分析を定期的に行う「PDCA」を定期的に回すということです。
まとめ
このようにホームページ解析とは、ユーザの行動を定量的に、かつ定性的に見ることで広く深くユーザー心理を理解することができます。
そしてユーザー心理にしっかり沿った、つまり集客効果を見込める価値のあるホームページ作りにつなげることができるのです。